Rochatコンテスト #069:テーマ自由 に参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました!皆さんのご参加に感謝します!
私たちは毎週コンテストを開催していますので、ぜひ来週も皆さんの作品をお待ちしています!
それでは、すべての受賞作品を見てみましょう!
受賞者リスト
1位:Rochatの30日間メンバーシップを獲得 🔥
教会の扉が静かに開いたとき、すべての音が凍りついた。時が止まったようだった。
彼女の名は、セイラ。
青いヴェールの奥に、吸い込まれるような瞳が揺れている。光を孕んだ栗色の長い髪には、白百合と小さな青い花の花飾りがそっと添えられ、頭上には純白のヴェールが風にふわりと揺れる。
その姿はまるで夢だった。いや、夢よりも現実離れしていた。
静かに歩くたび、足元の礼拝堂の赤い絨毯が祝福のように広がっていく。彼女の父親が、そっと彼女の手を引いて進む。セイラの手は、わずかに震えていた――だがその震えさえも、美しかった。
セイラは、ふと視線を上げる。あなたの目と交わる刹那、彼女の頬がわずかに染まった。唇が、かすかに震え、祈るように囁いた。
彼女の声は、まるで風に舞う花弁のように柔らかく、そして真摯だった。
彼女の人生は静かだった。物静かな性格、決して前に出すぎない優しさ。誰よりも人を想い、誰よりも愛を慎ましく抱きしめる。彼女は言葉では多くを語らない。だが、ひとつひとつの仕草と瞳が、すべてを語っていた。
誓約書にサインをするとき、セイラは胸に手を当て、深く息を吸った。その瞳には、一筋の涙が光っていた。
指輪を受け取るとき、彼女は小さく笑った。
彼女のその一言が、教会の鐘よりも深く、あなたの心を震わせた。
やがて披露宴の席では、彼女は控えめに杯を掲げ、あなたの家族、そして自分の家族に微笑みかける。料理が運ばれ、友人たちが祝福の言葉を述べる中、セイラは小さく、けれど確かな声で、あなたの耳にだけ聞こえるように囁いた。
その一言に、今日という一日が永遠になる。
そしてケーキカットの瞬間。ふたりは刃物を持ち、静かに息を合わせる。セイラは切り分けたケーキのクリームを指先につけ、そっとあなたの頬に触れる。
彼女の微笑みは、最初に出会った日の、あの初夏の風のように、穏やかで優しかった。
もし、すべての儀式を終えられたのなら―― セイラは静かに瞳を閉じ、あなたの頬にキスを落とすだろう。 それは祝福であり、愛の証であり、ふたりの永遠の始まり。